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寒さより甘さ

アマアマを目指してみた。
最近最近書いてないから、アマアマ書けね~('A`)







『寒さより甘さ』







「うぅ…。寒い…」


ヒンヤリとしたリビングで毛布に包まりながら一冊の薄っぺらな単行本を手に取る。
意味も無くペラペラとページをめくり、規則正しく並んでいる文字に視線を流すが、
それが惰性であり意識している事ではない事がその表情から手に取るように解ってしまう。




「ふぁ…」


生欠伸を一つしながら、次のページを捲ろうとしてその手を止めると、退屈そうなその表情にルンとした明るい笑みがこぼれた。
直ぐに玄関からガチャっと音がし、聞きなれた声が聞こえる。




「あれ?帰って来てたんだ?今日は遅くなるって言ってたのに。
急いで買い物済ませてこれば良かったねって…寒いよ」




ガサガサとビニール袋の音をさせながら、リビングのドアを開けて顔をヒョイとソファーに向けると
その顔が破顔しながらも呆けた表情になる。





「思ったより仕事が速く終わってね。報告しようにも元々が遅くなるだろうって感じだったから、
相手も次の日になるだろうって帰宅しちゃってたんだよ。だからね」


「そっか。それで…。あ、ご飯未だだよね?今すぐ準備するから…」

「ん~。良いよ、ゆっくりで。それよりもね」



ポンポンと傍を軽く叩く行為に、にゃはと笑いながら持っていた袋を台所のテーブルに置くと、



「一寸だけ許してくれる?せめて温かい物だけでもね。寒いでしょ?」



ヤカンに水を入れるとコンロにセットし、一通りの物を準備する。
暫くすると、湯気の立った茶色い物と黒い物が入ったカップを持ってパタパタと優しい足音が聞こえ、
先ほどから体勢の変わらない物体の前に黒い方がカタンと置かれるとその隣に茶色い物も並んだ。




「もう、寒いよ此処。フェイトちゃんも毛布から出て来れないじゃない?
暖房位つける時間は有ったでしょ?」




苦笑いしながら暖房のリモコンを取ろうとその体を反転させようとして、なのはは毛布から
のばされた手に引っ張られる。



「あ!」



あっという間にその姿は包まった毛布の中に包まれた。元から居たその中の人物ごと。




「ワザとだよ。だって部屋が暖かいと、くっ付かないじゃない?なのはは」


「え?そんな事ないよ?わたしってそうみえる?」

「ううん。見えないし、しないね」

「でしょ?だってフェイトちゃん好きだもん」


「フフ、知ってる。だけどね、寒いより暖かい方が動きが生まれるんだよ。なのはは」


「動き?生まれるって??」

「ん?洗濯したり、掃除したり?」

「なにそれ?」




後ろから伸ばされた手にお腹を抱えられ、肩に置かれた心地よい重さがモゴモゴと拗ねた様な音を発するのに、
なんだかな~と思いながらなのはは湯気の立った物に手を伸ばした。





「だって、寒いの苦手でしょ?寒いと何かする前に私に暖を取りに来てからだけど、
暖かいと先に何かをしてからになるじゃない?」



フーフーと両手でカップを持ってそれに息を吹きかけてるなのはを見ながら、微笑ましく笑うフェイトは言葉を続ける。




「あ、結局両方ともしてるじゃない?とか屁理屈なんだからとかは無しだよ。
私が先にして欲しかったんだよ」



言おうとしていた言葉を先に言われ苦笑いしながらなのはは答えた。



「でもこれじゃあ逆効果になっちゃうよ。フェイトちゃんでも寒いんだもの。
真っ先に暖房に手を伸ばすんだって」


「フフ。だから阻止してみました」

「なら内側から暖かくするんだもんね」



ちっさく舌をひょこっと出したなのはは、荒熱が取れ落ち着いたその飲み物を口にした。






「むぅ…」



耳元で拗ねた様な唸るような声が聞こえ、フフと勝ち誇った笑みを浮かべながら、



「ほら、そんなに拗ねないの。フェイトちゃんも。冷めちゃうよ」


と更に一口、なのはは口に含む。




「いい、いらない」





妙に冷めた口調が聞こえ、ハッとしたなのはが思わずそこに顔を向けると、そのタイミングを見計らったように唇に柔らかい物が重ねられ。




「ん!ん~~」




思わず離れようと腕に手をかけるも、お腹にあった腕がいつの間にか頭を押さえられ、離れる事も間々ならず…
僅かに残っていた甘い飲み物が、進入してきたその舌に根こそぎ奪われた。




「ぷはっ…。はっ…。もう!フェイトちゃん!」




そこに、してやったりな表情を見つけたなのはは引っ掛ったと瞬時に判断し、顔を真っ赤にして抗議するも。



「本当にいらないんだ。今欲しいのはなのはの味だから…。甘ければ、甘い程良いかな…。
もう一度飲んで、なのは…」




部屋の温度とは程遠い熱を孕んだ赤い視線を受けて、なのはは更に真っ赤になりながら、
ミルクティーを言われるままに口に含んだ。


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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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でも、素人かつ文才が無いので、SSは出来るのか不安・・・
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