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お二人に捧げるリクエストSS続き~

お待たせしました。リクエスト続きです。

これを書いている時は何故か、柴崎さんの、かたちあるもの が頭の中でエンドレスリピート
していました。

奈々さんの曲でもなく、ゆかりさんの曲でもなくね。

温敦、やっぱりちと皆と違うんだろうなぁ~。なんてこんな時思います。

温敦にとっての、なのフェイソングってこれなんですよね。

一曲では無く、一小節、二小節とかで分かれるのですが、
フェイトさんが思っている事となのはさんが思っている事が混ざっている曲に聞こえるんですよ。

新しい物語を思い浮かべる時、偶にエンドレスリピートしています。








『ひっそりと華咲く伝記2』







「フェイトちゃん。ごはんだって~。これ食べたら練習するからね」

「うん、解った」




元気のある、はきはきとした声に、ピンとした耳が反応し、尻尾をフリフリと
大きく揺さぶったそれが縁側からヒョコと姿を現した。

それに、にゃはと笑いかけ、食事が準備されている小さなテーブルを
ずりずりと縁側に引きずりだすと、その上に置かれている中から小さな器を地面に置く。





「こら、なのは。行儀が悪いわよ」

「だって~。フェイトちゃん一人じゃ寂しいじゃない?お母さん達と一緒に食べたら一人に
なっちゃうもん。家に入れてくれるって言うなら話は別だけど」



「まだ、駄目だぞ。何回も攻撃を受けていたんだ。物の怪の瘴気がまだ残っているからな、
これが完全に取り除かれない限りは許可できんぞ。
その瘴気を追いかけて、新たな物の怪が現れてしまう」




食堂からなのはの声に反応した父の声が聞こえてくる。






「ほら~。お父さんが~」


「敷地内に入れているだけありがたいと思わないといけないんだぞ、なのは。
瘴気を取り除くのは一回では出来ないんだからな、とうさんだって、なのはが嫌いでそう言っている訳じゃないんだ。
本当は同じ空間に居させてやりたいさ。今となってはな。
だいたい、なのはがあんな無茶するから……」


「解った、解った解ったよ。お兄ちゃん。ほら、お姉ちゃんが待ってるよ。
道場に行かないと雷落ちるんじゃない?」


「うわっ。この話は又今度な」




ぽんぽんと頭を撫でていた手が、なのはの鼻先の前で人差し指を突き出す前に、
なのはは慌てて話をすり替え、その話題に乗った兄がこれまた慌てて離れに走っていった。





「フゥー。セーフだね、フェイトちゃん」

「……。駄目だよなのは。お小言はきちんと聞かないと…」

「良いの。もう聞き飽きたんだから。それよりフェイトちゃん、早く食べよう。
練習の時間が無くなっちゃう」





「こら、なのは。セーフじゃないぞ」

「あ、おとうさん…」




「幾ら大きくなったとは言っても、まだまだなんだからな。それになのはは普通じゃないんだから」







「ごめん…なさい…士郎さん…」



いつの間にかなのはの後ろに陣取り、ちらっと視線を下に向けた士郎に、クゥーンと言う声が聞こえてきそうな程、耳が垂れ下がるフェイト。



「あぁ、フェイトちゃんのことでは無いから安心しなさい。フェイトちゃんには感謝すらしれ、責める事は何もないよ。
大事な娘を守ってもらい、逆に命を落としかけてしまったんだ。
此方こそ何度頭を下げても足りないくらいだ」



「そんなっ!私の方こそ、なのはに助けてもらったのにっ!」

「その原因を作ったのは、なのはだろう?ん?」



「うぅ…。ごめんなさい。おとうさん…」




「はは、それを言うなら私にではなく、フェイトちゃんにだ。
コレに懲りて無茶は辞めるように。それと、あちこち駆けずり回らないように。
私達は裏方なんだ。普段見えないものも見えてしまうから…解るね」


「はい…」





テーブルの上のお茶碗を項垂れながら手に取る娘に、ぽんぽんと兄と同じようにその頭を優しく叩くと、
再度士郎は視線を皿の物を一心不乱に食している者に向ける。



「しかし、段々と顔つきが凛々しくなってきたなぁ。狼だっけ?フェイトちゃんは」

「あ、はい。毛色はこんなのですが、純潔です。突然変異だって母さんが言ってました」

「生きづらかったろうに、こんな世の中では」



「まぁ、皆灰色の毛並みでしたから、私が居ると目立つもので、早々と群れからはなれて一人で生きてきましたけど…。
でも、そのお陰でなのはに会えましたから」





口の中をモゴモゴと動かしながら、尻尾を千切れんばかりに振り動かすフェイトに
穏やかな笑みを浮かべる。




「それが、今では獣人か…。嫌、人になるのかな?話は出来るようになっているみたいだが…。
すまないね、フェイトちゃん。とにかくこの事例は初めてで、見当がつかないんだ。
なのはの能力が大きすぎたのも……。

これ程までとは親として認識不足だったと認めるよ。物の怪でも知っていたのにな…」




影を落とす士郎に慌てて首を振りながら否定を表すフェイトに。




「あれはね、誘われたんだよフェイトちゃん。迷ってバッタリではなく、最初から目標はなのはだった。
それを文字通りフェイトちゃんが命を救ったんだ。なのはにとってはフェイトちゃんと巡り合えたのは幸運。

なのはが、どんな術を発生させたか解らないが、心を繋ぎ合わせる事が出来た事はフェイトちゃんにとっては助かったのだからコレも幸運。

只、これが良い事なのかは…。どっちが生きづらいんだろうな…」



と士郎は続ける。




「解ってます。行動範囲が狭くなって自由が無くなった事も。
なのはとのリンクが切れれば生命の灯が消える事も。それに…。なのはにとって負担が…」

「駄目だよフェイトちゃん。これはもう決めたことだから。誰がどう言ったって切らないんだからね。それがたとえフェイトちゃんだって!」



「なのは…」





「まぁ、二人とも無茶をしないと約束さえしてくれれば、お父さんとしては何も問題は無いよ。
なのはも、一人分魔力で育てているような物だからな、おかしいと思ったら直ぐに言う事。
良いな」


「はい、おとうさん」



「うん、解ればよろしい。お父さんは、ちょっと八神さん所に行ってくるから、大人しく練習しているんだぞ」

「うん!はやてちゃんのお見舞い?大丈夫そうなの?」


「一人では何かと心細いだろうし。ちと芳しくは無いな…。このままだと足は駄目になる恐れがある。
八神が残してくれた結界が何とか…って所か。譲ちゃんも覚醒してはいないし…。
八神の事だ、無覚醒も関係しているだろうがな。念の為に結界も重ねて置いてやろう。
ま、何とかなるだろう」



「そっか、今度遊びに行くって伝えておいてね、お父さん!」


「伝えておくよ。あ、フェイトちゃんも、もう暫くの辛抱だ。
あと少し立てば、なのはと同じお布団で寝れるようになるぞ」



「し、士郎さん!!」




「ははは。それじゃあ、行ってくる。練習はさぼるんじゃないぞ」



「「は~い」」





幼女と獣が出会って、3年の月日が経とうとしていた。



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温敦(おんとん)

Author:温敦(おんとん)
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でも、素人かつ文才が無いので、SSは出来るのか不安・・・
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