FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

恋のinformed consent52

本日の投下はフェイト先生。
結構長らく連載しているので、早く終わらせたいなと温敦のワガママな願望でして…<(_ _)>

伝記とランダムに投下して行きたいなと思います。













『恋のinformed consent52』








穏やかな……。まるで時間が止まっているような雰囲気を醸し出していた……。



「なのは、ツッペルはもういいよ。結紮していくから、糸をどんどん渡して。
糸だけでいいから」


「はい。吸引どうしますか?邪魔そうならガーゼで対応しますけど?」



ストレートのペアンの先にガーゼを巻きつけながら、なのはがフェイトに向く。




「流石だね。うん、それで良いよ。吸引では組織が多少持ち上がっちゃからね。
けど、出血はして無いって訳じゃないから多少難儀になると思うけど、大丈夫?」

「はい、もう、何本か作ってますから。それと人工血管も準備OKですから」


「!!。知ってたの?……凄い…ね…。そこまでとは流石に私の予想超えちゃってるよ。
なのはは…」

「あら?空間認識って、私に無理矢理シュミレーションさせたのは何処のどなたですか。
それに、此処に移らなかったら解らなかったし…。

でも、良いの?……フェイトちゃん、せっかく…」



「良いんだ。良いんだよ、なのは、これで……。確かに無謀だと思うけどね。
でもなのはと暮らしてきて、信じるって事、身に付いていると思うよ。
なのはは信じてないの?私の事。自分の看護、失敗したと思ってる?」



「フフ。そんな事ないよ。何時でもフェイトちゃんの事は信じてるし、思ってるよ。
だから此処に連れて来なかったでしょ?それに看護してるとは思って無いからね。
そこは訂正して」



「フフ。ごめんごめん。ちょっと意地悪だったかな?私も信じてるよ、なのはの事。
只、なのはは心配なんだよね?わたしの事は大丈夫だけどってね」




なのはに手渡された糸で湧き出ている細い血管を上手に両手で縛りながら、フェイト達の空間が
穏やかにゆっくりと和らいでいく。




「だけど、大丈夫だよ。保障する。体が覚えてるからね、これはバリバリな頃の私と同じだ」

「そっか。なら大丈夫だね。そしたら私はフェイト先生の手助けを頑張るとしましょうか。
この後はわたしも少し余裕が出てくると思うから」


「ごめんね、ワガママいいます」

「良いですよ。ドクターはどれもワガママって相場が決まってますから」

「あ、バカにしてる?」



「フフ。賛辞ですよ、賛辞。ドクターのワガママって患者を助ける為にすることでしょ?
賛辞です」


「フフ。そっか、有難う」





赤土色よりも濃い色の洞窟の中で戦っているその両手は、今までに見たことも無い速さで動いているのに、
一目散に戦場に向かっている、向かいに立っている教え子のそれとは間逆な、
夜間シュミレーションをしている時の、時間が止まっているかのような雰囲気を…。











~~~~~~~~~~~~~~~~~







「くっ、見づらいわね…。この奥が動脈なはず…。まずは、静脈を探し出して、横に避けなきゃ。
右腎邪魔だわ…。すずか、開鉤器、そこのメーヨー台にもう一つ出してちょうだい。
それとロングの持針器、一番長いのお願い」



「はい、一番長いのですけど、小児には少し不都合かと…」



「そう。とりあえず出して頂戴。出来そうも無ければ替えるから、それから、ダイヤモンドの方も準備しておいて」

「はい、解りました」

「すずか、悪いんだけど、急いで頂戴!」

「は、はい。直ぐに!」




目の前の恩師の雰囲気なんて目の中になど入らなかった…。

只、目の前の立ちふさがる壁を何とかしなきゃ。そうしなきゃ、大事な何かを失うと思っていた。




あたしが頑張って、頑張って道を開かないと、これから手に入るだろう至高の時間と、
その時間がもたらす沢山の救える命をあたし自身が逃がしてしまうなんて許される物では無いと。




何より、それを生み出すかけがえの無い、最も尊敬する人物を助けるのはあたしなんだと。


無いと思っていたプレッシャーは少しずつ、でも確実に、アリサを蝕んでいた――







「くっ、あぁ、もう何だってこの静脈は…。
動脈が見づらいわね、糸でかけて吊り上げた方が良さそうだわ…」

「先生、ダイヤモンドのロング、置いておきますね」




タイミングよくメーヨー台の上に置かれた持針器に無言で手を伸ばし、針を咬ませる。
糸を引っ掛けると、迷わずアリサは静かに弱弱しく拍動している枝のような物に向かって
持針器を忍ばせた。





「アリサ!!」

「っ!」

――カチッ!





フェイトの声にハッとしたアリサが視線を上に向けると、声色とは場違いな穏やかな表情のフェイトがいて。




アリサが今まで戦っていた場所には、手を伸ばしたなのはの手先に握られている、
ストレートペアンに巻かれたガーゼにダイヤモンド持針器の針が食い込んでいた。


関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

なうなう!
カレンダー(月別)
03 ≪│2019/04│≫ 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
プロフィール

温敦(おんとん)

Author:温敦(おんとん)
基本なのフェイなのすきー
SSは百合確立100%!無理な方は戻るボタンで戻ってーー

でも、素人かつ文才が無いので、SSは出来るのか不安・・・
リンクフリーです。一言頂ければ張り返しに伺いまっせ。

ポチると恥ずかしさの余り赤面します
最新記事
カテゴリー(選択したカテゴリーに飛びます)
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
日本語→英語自動翻訳【星条旗】
English English得袋.com
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。