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ひっそりと華咲く伝記4

う~ん…

カテゴリ、中編で作ったんだけど、これもノロノロだなぁ…
あ、でも、これは多分、時間が飛ぶのが早いと思うのだよ。

それに、リリカル設定無視で、さらにリアル歴史設定も無視にすることにしました。
なもんで、主人公ご都合主義万歳!!


ずずかちゃんのお父さん……見たことねーからわかんねーですorz











『ひっそりと華咲く伝記4』









「月村殿も忙しい身。回り道などさせてしまい、すみません」

「いや、礼には及ばんよ。祓ってくれたのだろう?式神を…。
……全く。よほど暇だと見える。わしのような、一民まで監視とはな…」




台所の扉が無造作に開き、そこからノソっと恰幅の良い男性が現れた。
苦笑いから少し見える真っ白い歯並びや、きっちりと着こなした着物からその者が、
その雰囲気より意外と細かい性格を現しているのが解る。

士郎はその者の顔をチラッと一瞥したかと思うと、五徳の上で踊っている赤い物に人差し指を触れ、何やらブツブツと呟くとそれは音もなく消え去った。
五徳の上に載っているヤカンからはシュンシュンとした音と、触ったら熱いであろう湯気が吹き出ている。






「お茶でもどうですか?月村殿。丁度、特上の玉露を仕入れたらしいですよ。縁側にでも。
丁度施術も終わって、はやてちゃんも休んでいる事ですし」


「ん、それじゃあ本は後で届けるとしようか。高町殿にも話がある事」

    ・


    ・


    ・








「フム…。良い玉露じゃな。外に出れない分、こう言う楽しみばかり増えて行く…。
本にしてもじゃ。年頃の立ち振る舞いや気の使い方ではあるまいに…。何とも皮肉な」

「そう…ですね…。時々思います。私のも普通の家の子として産まれたら、もっと違う幸せがあったのではと…」




「しかし、この世の中、裕福なのは政権争い、貧困なのはこの日の寝食。わしら商売人は中々帰ることも間々ならずじゃ。
何処に産まれても同じよ。わしらの子は、ああ見えて、しっかりしておる。自分の大事なのは自分自身で守りたいと。そしてそれが出来る環境じゃ。それだけでも幸せな事。
………守れる事も出来んで、目の前で断ち切られる事も良く目にしておる」



「気にかかりましてね。本来、守るべき立場。親がやらなければいけない事であるがうえに…」

「その為に、土台作りをしているのだ。残念じゃが、わしらでは足りんのであろう?どうじゃ?体のほうは?」


「まだ…。ですが、時が経てば必ず…。八神の見えてた物が確かならば、はやてちゃんが覚醒した時が世の動く時か…と。
あの男は一筋縄ではいかない程の捻くれものでしたからね…。何らかの事を隠してあるはず。確証は無いのですが…」


「フム…。私らでは無い。子を守れ。道は開ける…。か…。
本当に困った男じゃ。このような文だけじゃあ何も解らんじゃろうて」


「ですが、心あたりが。八神の死に傷。式神の物でも、怪の物でも覚えがありません。
ましてや人でも無い…。まるで…」

「高町の娘に付いている…。嫌、悪い。おたくの者の仕業と決め付けた訳じゃ…」




八神家の縁側、緩やかな雰囲気でお茶を嗜んでいる二人の男が、その雰囲気とはよほど及ばぬ様な、きな臭い内容を話していた。
縁側から見える庭先には、表情のない小動物が何匹か動き回っている。
バラバラのようでいて、規則性のある動き。
高町士郎が放った式神である。





「あぁ、良いんですよ。仕方の無い事です。他の誰もが出来ない事なのですから…。
だから心あたりと…」


「他にいるのか?」



「解りません。ですが、退治する敵は、なのはのような人ではないかと…。
それならば、八神の残した文にも当てはまる。私らでは無理なのだろうと…」


「そうか…。八神の子には…」



「言ってません。なのはの能力も解らないと思います。なのはにもきつく言い聞かせた事ですし…。
フェイトちゃんの事も只の犬と思っていますよ。自分の父を殺した物と同じ種類の人間と判れば、何かと動揺がありますし…。それに…」


「八神の子も同じ…」


「多分。そうであれば、無覚醒の封印も頷けます。
当時は覚醒するには精神的にも体力的にも幼いですし、何より導く者が不在では、はやてちゃんの身が持たなかった事でしょう。なのはも今では…ですが、当時は死を彷徨っていましたから……。

私と恭也で作った封印を何度も壊されました。冷たい道場の床で苦しみもがいているなのはの横に、守るように佇んでいた、白い小さな獣に…。


……私達でさえ、一年かかったんです。嫌、美由紀とあわせて三人。
半年、道場から出られない始末。瘴気を取り除くのに三年以上…。情け無い事です」



「すずかが心配しておった時じゃな。学び舎を休んでいるからお見舞いにって何度もせがんでおったわ。まぁ、異国のが余程心配しておったが」


「月村殿の所にやっかいになっている…。たしか…バニングスとか何とか…」


「うむ、その件でな」

「なにか?」



「嫌、誠にすまないんだが…。そのバニングスと海を渡る事になる。
バニングスの故郷にある鉄の棒を仕入れにな。中から鉛が飛び出してくるらしい。
かなり長旅になるが…」


「そうですか」


「娘さんは残るから子供達は今まで通りなのだが、高町殿に負担が…」



「かまいませんよ。私の方も今まで通り…。
やる事が無いのです。結界復旧とはやてちゃんの気脈の回復。
心のケアは子供達がしてくれるでしょう。覚醒時の精神的な物も八神が何かしていると思いますし」



「なるべく早く帰ってくる事にするが…。もし、間に合わない場合は、動く様に支持は出しておる。街くらいは守らせてもらおう。
もしかしたら…うちの娘が仕切るかもしれん。のほほんと見えて勘の鋭い子で頭が切れる。
大事な友達に手を出して怒らせでもしたら厄介な子だからな」



「ははは。うちのもそうですよ。全く、飛び出して行ったっきり帰って来ない様な気がして、
親としては心配です」


「よろしく頼む」


「はい、確かに」



「さて、美味しいお茶も飲んだことだし、小さな友人に会いに行くとでもしよう。
早く届けないとその厄介な子にどやされてしまうからな」


「私も、結界の綻びを直したら戻りますので、これで」


「フム。次に会うまで達者で暮らせよ」

「はい」






恰幅な男が飲み干した茶碗を持って奥へ進むのを見届けると、士郎は庭に出て規則性なそれを消し去った。


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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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