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恋のinformed consent最終回


お待たせしました。最終回。
かなり長いので、お時間ある時にでも…('A`)
まとめる才能ほしいなぁ…



明日は夜勤なので、月曜日にあとがきでも~~







『恋のinformed consent最終回』





「ふぇ~疲れたー。今日位は真ん中を陣取っても良いと思うんだけど…」

入浴後、半乾きになった髪を途中で諦めてキングサイズのベッドの中央にドサッと大の字でうつぶせに寝そべり、ブツブツと独り言を言いながら足をバタバタとさせていると、
何時の間に入ってきたのかクスクスと笑っているフェイトの姿が目に映った。



「お疲れ様。ほら、きちんと乾かさないと風邪引いちゃう」



フェイトはベッドサイドのテーブルに置かれているタオルを手に取ると、慣れた動きでベッドに腰掛け半乾きになっているそれを優しく包む。



「ん~。ありがとう、大丈夫だよ。それよりもう帰ってきたの?まだICUバタバタしてるんじゃ…」

「はやてがね、疲れてるだろうからって。レスピレーターはまだまだ取れないけど、小康状態だし後は大丈夫だからって追い出されたんだよ」

「ふ~ん。それで?戻って来たの?お優しい生徒をお持ちだね~」

「ん?なのは?どうしたの?何だか…言葉がトゲトゲしいんだけど…」





帰ってくる返事に不機嫌な物を感じながら素直に髪を委ねさせてくれるなのはに、
怒ってはいないんだろうけど…と疑問符を浮かべた。



「べっつにぃ~。気のせいじゃない?疲れてるからそう聞こえるだけだよ」

「ちょ、ちょっと、なのは、…っつ」



回答に確かな物を確証したフェイトは慌ててうつぶせになったなのはを引き寄せると、
その頬は見たことも無いくらい膨らんでいる。まるで両頬にみかんでも詰め込んでるような。


「ねぇ、私、何かしたかな?もしかして、はやてに任せて患者放置するような行為したから?
そ、そうだよね。幾ら追い出されたからって最後まで面倒見なきゃだよね」


病院へ戻ろうとするフェイトの腕を咄嗟に捕まえて、なのはが口をひらく。



「ごめっ。違うの…。ごめんなさい…。怒っているわけじゃないの。只拗ねてただけだから…」

「え?拗ねてって…」


「だって、だってだって。フェイトちゃん一人で立ち直ってるし、アリサちゃんやはやてちゃんにあんなに優しく教えちゃって…さ…。
わたし、後半何も出来なかったし…。良いの、忘れて。単なるヤキモチだから。
疲れたでしょ?お風呂は病院で入ってきたみたいだね。お茶入れるからちょっと待ってて」




慌てて立ち上がろうとしたなのはを後ろから抱きしめ、フェイトは思わずクスクスと笑と、


「なっ。何?フェイトちゃん…。人が自己嫌悪に陥っているのに、失礼だよ」



真っ赤になったなのはの頬が再度大きく膨らみ始めた。



「フフ。ごめんごめん。ヤキモチとか…。嬉しいなって…。
ごめんね、本当は何か慰める言葉をかけないといけないんだろうけど、やっぱり嬉しくて…」

「も~」


「でもね、立ち直ったのはやっぱりなのはのお陰だよ。なのはが居なければ今の私はいない。なのはと積み重ねてきた物が自信になった」

「ほんと?」


「ん、ほんと。それに後半もちゃんと役に立ってたでしょ?なのはは。あれはなのはじゃないと出来ないよ。疲れたでしょ。有り難う、なのはのお陰で成功しました」


「そっか、そうだよね。初めてするサポートの仕方でかな~~り疲れました!!
もうどうしようかな~?」


「ちょ、どうしよ…」

「今日は別々に寝ようかな~?」

「え~。それは嫌だ!」

「え~。だってフェイトちゃん寝ながらくっ付いてくるのは良いんだけど、
くっ付きすぎて押されちゃって壁と挟まれちゃうんだもの」



「うぅ…それは抱きなおしたりするとなのはが動いちゃうからだもん」

「あ~。わたしのせいなの~。う~ん…。やっぱり筋肉痛になってるし…」

「あ、マッサージする!?これでもけっこ…」

「やだ、手つきいやらしくなるから。今日はそういうの無しです!」

「え~」

「駄目だよ。本当に疲れてるんだから~」

「ならさ、私が壁側に寝るからさ!」

「どうしようかな~。落とされちゃったら嫌だし~」

「な、なのは~~」



「フフ。冗談だよ冗談。ほら、明日も早いでしょ?わたしも朝一は無いし朝礼は出席できるし、早く寝ちゃおう。あと4時間位しかないんだから」

「もう、なのはったら…。吃驚させないでよ。そうだね、もう寝ちゃおっか」


「あ、でも許した訳じゃないよ。ん~。フェイトちゃん噂によると、何時もアリサちゃんに叱られているって話だから、明日の口上、ちゃんとしてくれたら許してあげるかな」


「口上?そうだね、一応考えてはいるんだよね。アリサの為にもちゃんとしなきゃってね。
アリサもヘタレる所あるし…」

「はいはい、冗談です冗談。早く寝なさい!」

「うぅ…。おやすみなさい」


あの戦場を勝利で終わらせ、若干興奮していたフェイトだったのだが、長くなりそうな言葉をさえぎられ、フェイトは渋々目を瞑った。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~








「「改めて。有り難う御座いました!!」」

「うぇぇ。そんな、大げさだよ。こっちこそ助けてもらったんだ。お礼を言うのはこっちの方。それに部下でしょ。部下。私は」



なのはに促される様に、マンションで休息をとったフェイトは、ファ~と欠伸をしながら朝一で理事長室の扉を開けると、第一声で二人の上司に頭を下げられた。
眠気も一瞬で覚め、慌てて首と手を振る。



「今日から直属の部下になるからね、その前に…よ。部下になったらお礼も中々…。
こき使ってやるんだからね」

「そうや。めっちゃ嬉しいんやで~。これで私の仕事も半減っちゅ~わけやし」



「フフ。お手柔らかに頼むよ」



頭を一通り下げたアリサが、ぶっきらぼうに新しい白衣とコートを手渡す。
赴任した時と全く同じな物でマジックで汚れてなんていない物だった。


「ところでフェイト。話は変わるけど、昨日ちゃんとなのはのフォローしたんでしょうね?」

「ほんまや。全く…。オペ終了と同時に腰が抜けて倒れるんやから何事かと思うたで~。
こっちもオペか??なんてヒヤヒヤもんやったわ」


「うん、一応。だけど早く寝ろって叱られたよ。マッサージも立候補したんだけど…。
そんな事より挨拶をちゃんとしろってさ。何時もはやてにからかわれて、アリサに叱られてるのバレてるみたいで…」



「あんたね…。病院の噂話なんて直ぐに広まるのよ。今更…って…そんな事じゃなくて!
二度とああいう事は辞めなさいよ!オペ中にもたれてるなんて…。
なのはも言ってくれれば良いのに。疲れてるって解ってたら、椅子でも何でも…。
妙に距離が近いなっては思っていたけど、術野小さいし、メーヨー台も有ったから立ち位置が此処しかって思ってたの。迂闊だったわ。事故になりかね…」


「ごめんごめん、謝るよ。椅子じゃ駄目だったんだよあの時は。なのはも了承済み。
ああしないと落ち着かなかったからね。もう無いよ。一度きり。許して」


「あたしじゃないわ。謝るのはなのはに、でしょ?まったく…。医者が術中に器械だしにもたれるとか…」







「まぁ、まぁ。アリサちゃん。もうしないって言うてるし、ほら、そろそろ時間やで?
はようせんと理事長が遅刻なんて示しつかへん」



「ごほんっ。そ、そうね。お叱りは後ほど…。で、フェイト。
さっさとこれに着替えて講堂に来るのよ。先に行ってるから」



「ちょっ。後ほどって、まだ続くんかい!ほんま難儀やっちゃ…。ほなフェイトちゃん、またな」


「うん。後でね」



アリサの小言に苦笑いしながら、受け取った白衣を手にフェイトは自身の当直室に入っていった。





         ・

         ・

         ・







「で、先月のCTの稼働状況は…。集団検診が月末から入ってきます。それに伴い…。
昨日の緊急手術に関し、オペ室が午前中滅菌清掃に入ります。なので、午前中の緊急は受け入れ先に廻してもらうようにして下さい。
受け入れ先指定病院は…」




何時もの朝の全体朝礼。何時ものメンバーに壇上からアリサが何時ものマイクを手にしている。
只違うのは朝一の仕事をしているオペ室のスタッフの顔も見えていることだった。




「ごめん、遅くなった」

「なんも。時間ぴったりやっちゅ~か、まだ余裕があるほうやで」

「はやて、昨日は…。今日か。今日は有り難う。ちゃんと寝れた?」


「ん~。一時間位は…。でも今日は急遽閉鎖やからな。これ終わったら午前中一杯仮眠するで大丈夫や。
それよりフェイトちゃんの方が大変や無い?まだ婦人科の外来あるんやろ?」

「うん、今月一杯はね。引継ぎもしなきゃならないし、担当の患者は最後までってね」

「ほんま難儀なお方や。シャマルは今日からでも大丈夫って言うてるのに」

「うん、私のワガママだからね」




「あ、ほら、次やで。きばって行き~」

「うん。しっかり大役果たしてくるよ」





何時もの様にコソコソと話していると、壇上からフェイトを呼ぶ声が聞こえ、
それにハイと透き通る意思の通った声を上げフェイトは壇上に立ち上る。




(ん?何や?妙に張り切ってるなぁ?役職付なんてイヤイヤなんやと思うとったけど…)



奥ゆかしい、かっての恩師の姿とは似ても似つかないその雰囲気に、はやては首をかしげるが、フェイトの次の一言で一気に拡散してしまった。






「ごほん。ご紹介に預かりました、フェイト・T・ハラオウンです。皆さんも知っての通り、
婦人科勤務をしていましたが、この度縁会って、外科に転任。副院長の役職を頂ける事となりました。
これまでと変わらず、誠心誠意、患者様の為に尽くしていく所存に御座いますので、改めて宜しくお願いします。

それと、医療の現場は、ドクターに限らず、ナースも、技師さんも、気付きの精神です。
職業柄主語が無くても、嫌、言葉にしなくてもやり方を解ったり、指示が通ったりします。
暗黙の了解って言葉が何処にでも転がっている現場とも言えるでしょう」



「なんや?何を言う気や?フェイトちゃん??」


「えっと…その…。そういうのって、ドクターから見ればやり易くて、凄く良いんだけど…。
これだけは、暗黙の了解にしたく無いかなって…」


「ちょ、ちょっとフェイト!」


「うん。私は理事長と違うので、此処で……。
私事ですが、私、フェイト・T・ハラオウンは、これまた縁あって、素敵な方と出会い、現在交際させて頂いています」

「にゃ!ふぇ、フェイトせん…!」

「オペ室に勤務されている、高町なのはさんです。
彼女が許して頂けるのなら、ゆくゆくは結婚も視野に入れていますので、部署の争奪戦は幾らでもなさって結構ですが、プライベートへの争奪戦は申し訳無いのですが諦めて頂ける様お願い致します。私からは以上です!」






「「「「………おぉ~~~」」」」



「ブー!!!!」
「ふ、フェイト~!!!」




一瞬、シーンとなった講堂から今までに聞いた事の無い声が聞こえてきて、フェイトの傍ではアリサが顔を真っ赤にして怒鳴っており、




「あ、あ、あんたって子は!!!」


「ん?悔しかったらアリサも言ってみる?」

「なっ!!!」






「………ふ、ふ」






皆のざわめきの中、







「フェイトちゃんの、バカー!!」





これまた真っ赤になったなのはが見たことも無い慌てようで講堂を出て行く。




「ちょ、ちょっと待ってよなのはっ!」





「「「「おおぉ~~~」」」」











「どないするん?この状況?」

「どうも、こうも…」





マイクをアリサに放り出し、この場からさっさと退散した原因に、頭を抱えるアリサ。
そんな理事長に全職員の視線が一斉に突き刺さった。





「期待されとるのぉ~。腹くくった方がええんや無い?」

「何だって…。あんの、バカは…」



「なのはちゃんと違ごうて、すずかちゃんは大丈夫やろ。こう言うとこの肝は据わってるしな」





ポンポンとはやてに肩を叩かれチラッと視線を泳がせると、相変わらず読めない笑みで佇んでいるのが見える。




「うぅ…。どうすれば良いのよ…」



「くくくっ。自分に正直にやない?なんや~。理事長は医療だけやなく、プライベートでもあの恩師に負けるんかい。
ほんま残念な教え子やな~。教師は教え子が自分を抜いていくのが見るのが楽しくて教師になる、って何処かの教授が言っとったのにな~。
期待に添えん所か期待外れなんか~。そんな教え子や、理事長教えた教授も大した事あらへんのやな~」



「なっ!今のセリフ。もう一度言ったら張っ倒すわよ!!あんな教授、二度と現れないんだから!
良いわよ、言ってやろうじゃないの。このアリサ・バニングス!女に二言は無いわよ!」





肩を震わせているはやての横で、アリサはこれ以上無い位真っ赤にしながらマイクを握りなおした。





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