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素敵な贈り物

最近休みに遊び呆けている温敦です。

来週と言いながら、休みの日にカラオケに誘われたので、先週はカラオケにいって来ました。
実に半年振り位!!

声が出ね~~orz
人って歌わなくなると声がでなくなるのですね。そうなんですね。
カラオケは好きなんだけどね…('A`)

今宵の投下は短編。長いので、暇な時にでも。
長編はまたしてもノロノロ更新になりそうです。
映画公開にちなんで、こんなやり取りがあったと妄想したら、映画も楽しかろうよ!

「友達だ!」

のフェイトのセリフも重みが有ろうよ。

そう言えばこの台詞って無くなってるかもってホント??

温敦とこ…。公開決定、まだ出てません…。・゚・(ノД`)・゚・。






『素敵な贈り物』










「こんにちは、フェイトちゃん。調子はどうかな?判決が早くなるかもってクロノ君から連絡あったよ、早く逢えると良いね。
あ、今日はね、久しぶりに国語のテストがあったんだ~。わたし、実は国語苦手でね~。
もう、解答、する前から、あ~だめだぁ~って。アリサちゃんに頭叩かれてばかりだからだよねこれって…」


フェイト、なのはからビデオメール来てたよ。クロノから器械借りてきてあげるからさ。さっさと風呂入りなよ。
とアルフからDVDを手渡されたのがほんの30分前。
クロノとの練習の汗を素早く洗い流して、ベッドにちょこんと座ったフェイトはその携帯再生機を大事そうに大事そうに膝の上にゆっくりと置いた。




「クスッ。なのはってテストが苦手なんだ」

「それでね~。テスト明けでアリサちゃんの家でパァーっと騒ごうかと言う話になってね。
新しいゲーム買ったんだって~、テニスとか色々。砲撃系は練習しているから、ゲームも上手く出来ると思うんだ~だから…」



「うん、うん…」


フェイト、防御系がまだまだだ。あれじゃあ直ぐに落とされるぞ。明日も同じ時間なら出来る…。
コンコンと控えめなノックの後、声の返事がもらえない不思議さからゆっくりと開いた扉からクロノの顔が覗かれる。





「…ん?クロノ?あ、もしかしてもう食事の時間ですか?」


「いや…。いい。食事にはまだ時間があるからゆっくりしておけばいい。話は夕食の時にでもする事にしよう」

「はい。解りました。あ、あの…」

「ん?なんだ?」



「あの、国語ってなんでしょうか?」

「国語?国語って、あれか?なのはの世界の?」

「はい」


「たしか学校の授業の種類だな。数字を使って計算する授業は算数とか数学とか、国語は言葉を使った文法や漢字を学んだり」

「かん…じ?」


「ミッドにも読み書きはあるだろう?なのはの世界にもあるんだよ。只なのはの世界の言葉はひらがなと漢字って言うのがある。
普段使っている言葉をそのまま書き写したのがひらがな。それだと長くなるから短く凝縮したのが漢字。もちろん意味もあるけど…。説明が難しいな…。
詳しい事は判決が終わって調べると良い。それより、そこに良い先生がいるじゃないか。
答えに時間はかかるけども」



「あっ。聞いて見ます。有り難う御座いました」





頭をぼりぼりと掻きながら携帯機を指差し、クロノはふぅと溜息を吐きながらドアを閉める。
その隣では、


「なのはの手紙が来ている時は無駄だって言ったじゃないか。勉強出来ない奴」

「なっ。来てるって聞いて無いぞ。大体君は何時も一言多いんだ」

「あたしは言った。第一器械借りたのはあたしだ!」

「借りに来ただけじゃないか。使い道なんて聞いてない」

「一々細かく言わないと解らないのかよ。ややこしい奴だな」

「―っつ!!あのなっ!…まぁ、此処で…」



なんてクロノとアルフが言い合っている音なんて、フェイトの耳には入ってもいなかった。





最初は笑って、頷いて、ニコニコと、大事そうに抱えている物から一生懸命話している可愛らしい少女の画面を覗いていたのだが、その表情が少しずつ崩れていく。



「どうしよう…。なのはってアリサやすずかだけじゃなくて、他にも友達沢山だ…。
そうだよね、あんなに良い子が一人ぼっちな訳ないよね。私みたいなのが友達になっても良いのかな…」



今までのやり取りの内容を再確認して、フェイトは激しく落ち込んだ。





開いた期間に学校で何があったか、どんな事して遊んだか、一通りの生活状況を報告した後に必ずフェイトの体調の心配と、何時逢えるのか楽しみでしょうがないと言った事を記録して送られてくるそれに対して、

フェイトのは内容に生じた疑問を聞くことと、相変わらずのクロノとの練習報告、判決の流れ。
なのはと違って友達を紹介する事も無いし、偶に気晴らしでリンディ一家との外食報告。
バルディッシュやアルフと一緒になのはの事話したんだよ。といった内容。




もちろん裁判中なので、自由気ままに活動なんて出来ないのでそれしか無いのだが、
自由気ままにしてもそれしか送れないのはフェイトにとって確信が出来る事だった。
それに大丈夫と毎回クロノが言っているが、判決の結果もフェイトには影を落とす一因となっている。







「フェイト!なのはに送るんだろ!?カメラセットするから、そこ座ってな。良いかい、はじめるよ」


「…うん。ふぅ…。おはよう、なのは。DVDありがとね。ちゃんと届いたよ。今度、嘱託魔導師の試験受けるんだ。これに受かった正式に管理局の仕事をすることになると思う。
そしたら判決も早くなるってクロノが言ってたからその連絡が行ったんだね…」



泣きそうな顔を我慢して、作り笑いをしながら、自分を褒めてあげたいと完全な何時も通りのDVDを送ったのは、それから1週間も経っていた。









~~~~~~~~~~~~~~~~~~~










「フェイト~。来てるよ、こりゃまた凄い量だね~。何かあったのかい?」

「え?あれから何も送ってないけど…」




来週末に試験を控えたある日。なのはから何時もの小包の三倍位の量が届く。
中には何時も一枚しか入っていないDVDが何枚も入っており、小さな紙袋で包まれた何か、
が置かれていた。




「フェイトちゃん!ビデオありがとね。嘱託かぁ~。わたしの場合は試験無しだったからね~。
あったら落ちてたと思うよ。テスト嫌いだもん。あ、国語ってね~」




番号順に見てね。と書かれた一枚の紙を読んだ後、言われた通りに携帯機にセットすると、
何時もの定位置に大事そうに抱えながらフェイトは再生ボタンを押す。
画面の中のなのはは、フェイトの疑問に丁寧に答え、試験に向けての励ましの言葉と体調の事。
何時も通りの内容で、空笑いを浮かべながらフェイトは画面に食い入るように目を向け、
そう言えば、最近クロノが、試験が近くなっているから緊張しているのか?前から思っていたが、フェイトはメンタルが弱いみたいだ。なんて180度違う理由だよそれ。
と練習時に注意された全然違う思考に染められながら、二枚目見てねと声が聞こえたまま、
次のDVDをセットし再生ボタンを押した。





「あのね…。その…。ごめんね。思い違いなら良いのだけど…。フェイトちゃん何か有った?」


「――っ」


「送られてきたDVDね。何だかフェイトちゃん泣きそうな顔してたから…。試験に何か問題でもあったのかな?とか…。
もしかしてクロノ君に苛められたとか?何かあったらアルフさんに言うんだよ。アルフさんなら助けてくれると思うからね」





ドキッとした。完璧だったはずだった。嫌、完璧。自他共に認める位。だって撮影したアルフが何も言ってこない。精神リンクをつなげているアルフには直ぐに解るはず。そのアルフが太陽の様な明るい笑顔で、クロノに渡してくると言ってDVDを持って走り去ったのだから。





「あのね…。本当なら、直ぐに傍に行って、お話聞かせて欲しいんだけど、そうもいかないから…。
フェイトちゃんに何が有ったのか知らないし、無いのかも知れないし…。だからこの後はわたしの気持ちを入れてます。


もし、何も無くて、わたしの杞憂なのなら、今すぐに之を閉じて、次のDVDも再生しない事!
恥ずかしいので。解った?フェイトちゃん」





慌てて次のDVDをケースから取り出し、携帯機にセットする。手が震えて上手く入らないのがもどかしくて、イライラするも、何とかセット完了し、恐る恐る再生ボタンを押した。





「あのね。ごめんね、フェイトちゃん。実はね……。自分から初めて友達になりたいって思ったの。フェイトちゃんの事」



「……」



「それで、嫌がっているな~って感じていたし、知ってもいたんだよね。だけどね…。
自分の気持ちに嘘はつけなかったんだ。しつこかったでしょ?わたしって」




「そんな…こと…」



「わたしがした事。フェイトちゃんにとっては、良くなかった事かも知れないって、今も良く悩んだりするんだよね。実は…」




「そんな事…ない…よ……」




「もし、今やっている事も大きなお世話だとしたならば、素直に言ってね。直ぐに辞めるから」


「ちがっ!」


「だけどね、フェイトちゃん。さっきも言ったけど、わたし、自分の気持ちに嘘はつけないの。
友達になりたいって思ったのもほんと。早く逢いたいのもほんと。

直接見たのはリボンを交換したあの時。あの一回だけだったけど、フェイトちゃんのあの笑顔でわたしがやった事は間違って無かったんだって。悩むけど…、そうなんだって思ってもいる。

だからね、もし、このビデオレター。辞めても、わたしは逢いに行くよ。
フェイトちゃんが逃げても、何処までも追いかけていくんだからね。
だって、その後の素敵な笑顔って、画面越しにしか出会えてないんだもん。直接見る位は良いよね?」




「クスッ。ほん…とに…」




強い意思が含まれた青い瞳に視線を合わせながら、片手で傍にあった最期のDVDケースに手を伸ばす。
もうその手は震えてなんて居なかった。





「ねぇ、フェイトちゃん。大好きだよ。フェイトちゃん見たいな素敵な子は何処探しても居ないと思う。

もっと自信持って、試験も頑張って、早く一緒に仕事しようね。
フェイトちゃんと逢えるの、凄く、すっご~く、楽しみにしているんだから!解った!?フェイトちゃん」



「もう…ほんとうに…。敵わないな、君には…。なのは…。」


「最後に!贈り物!不器用なりに一生懸命に作ったんだけど、要らなかったら捨てちゃって!


……本当に本当に恥ずかしいので、見て無い事を祈るしかないんだけど…。


これで、終了!じゃあね。又今度。フェイトちゃん」



最後にボソッと照れながら言ったなのはの言葉に、それなら送らなければ良いのでは?
と最初の空笑いと全然違う表情をしながら開けた包み紙の中から出てきたのは、
似ても似つかない二人の小さな手作りの人形だった。




その年の冬に、思ったよりも早く出会う事を二人はまだ知らないまま、
フェイトは次のレターには吉報が言える事を確信していた。


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温敦(おんとん)

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でも、素人かつ文才が無いので、SSは出来るのか不安・・・
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