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恋のinformed consent after①

はい、3万hit御礼最後の作品です。

タイトル見ましたかぁ?番号振ってありますね~。
昨日突貫工事で仕上げたら、この作品は説明しなきゃ解らないかな?
なんて補足みたいなの入れたら、長くなってしもうて…。

続いちゃいましたorz

もう一日お付き合い下さいな。
まだ、後編は書いて無いんだけどね…('A`)


あ、hit御礼に関係してある長編の過去作品に沿って拍手が沢山付いているのだけど、
各御礼作品はその物語にカテゴリ付けてあるので、急いで読まなくても大丈夫ですからね。
必然的に、御礼作品がカテゴリ内で最後になっていると思います。

ゆっくりと、読んで頂けたらと思います。

そして、昔書いた文章と、今の文章の比較も出来てしまうと言う。恥さらしな企画となっています('A`)




今、帰宅して、TV付けたら戦場で日本人ジャーナリストの訃報が…。
これを見て、ネタにした訳では無いのだけど、
今出すのは、非常識なのかなと躊躇してしまいました('A`)
本当に仕事とかで行っている人達にとって
温敦が思うより、想像を絶する世界なんだろうな…。
心より、お悔やみ申しあげます<(_ _)>










『恋のinformed consent after① 御礼』










「さて、なのは。なんで呼ばれたかは解っているわね…」

「はい」


「今日はもう帰って良いわよ。明日から三日間有給休暇に入れておくから、
ゆっくり休んで、しっかり頭の中切り替えて出勤してきて頂戴」

「そ、そんな!理事長!わたしはっ!」


「なのは。確かに他のナースになら、所属婦長のお小言で済むかもしれない。
あたしは、あんただからそうしてるの。それに此処に入職してから夏季休暇や冬期休暇と言った、必ず取らなければいけない特休以外、あんたは取った事無いでしょ?
これがいい機会。解って頂戴」



「アリサちゃん!出来るよ!わたしは!」


「確かに出来るわね。他の出来ないナースや新人ナースよりはよっぽど出来るわ。
でもね、あんただって解ってるし、知ってるわよね?
あたしたちよりずっと、仕事に対する熱意や意識改革はしっかりしているもの。
だからこそ、この判断。
小さなほころびや流動的な対応ややり方で、大きな事故になりかねない仕事をしている事も知っているわよね。

これ以上ぐだぐだ言うと、特休扱いにするわよ!
その場合は罰休になるから、もっと長期的に大事になるのだけど?」


「――っ!わ、解りました…。高町なのは、これより三日間有給に入ります。
しっかり頭を切り替えて、四日後にはしっかり仕事が出来るようにゆっくりと静養してまいります」


「ごめんなさい、なのは。是非そうして」


「………」










~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~









まだ、日も高い晴天の中、わたしはマンションに帰るとシャワーを軽く浴びて、ただっぴろいリビングのソファーにポスっと腰を投げた。
バスタオルで頭を擦り途中でタオルを顔に落とすとハァ…。と溜息をつく。




「……。そんなつもりなんて無いんだけどなぁ…」





小さなミス。今日わたしは小さなミスを犯した。




厳密には昨日から…。昨日就いた大きなオペで、執刀医に手渡した器械の大きさを少し間違えた。
まぁ、これはミスとは言えない。執刀医が欲しがる器械自体を間違えるならともかく、
長さや大きさがほんの少し違うなんて、よほど手馴れているかドクターじゃなければ、
完全に一致するなんて出来ない。


現に執刀医はもう少し長めの…。無理なら吊り上げるか…。なんて普通に次の段階に踏もうとしていたから。



でもはやてちゃんは違った。



何事も無く長時間のオペが終わり、ICUへ搬送して、オペ室へ帰ってくる廊下でこう言った。




「あ、なのはちゃん。なのはちゃんは明日午前中のアテローム。直介就いてな。
執刀医がなぁ。悪性の可能性がある言うて、場所が取りにくいらしく、神経質になっとるねん。
元々就くのは他のに代えるでよろしくな~」




屈託の無い子供のような笑顔でそう言われた為、疑問も持たずにわたしは次の日そのオペに就く。
そして、そのオペも何事も無く終わりを迎えた。





「見つかったから、良かったものの…。それに、普通の粉瘤だったし場所も何処にでもあるような所…。
はやてちゃん最初から解ってたんだね…」




就いたオペの執刀医は、わたしを見ると、少し驚いたような顔をしながらも嬉しそうにオペを施行し、何時もより早い時間で終わらせた。
粉瘤だと判断が出来たので、わたしにとっても緊張の糸が切れたのだと思う。



患者さんも先にオペ前室で着替えをしている間、取った検体を瓶に保存しようとして三連板から無くなっている事に気付く。




結果は、濡らしたガーゼに包まれて、ゴミ箱に入っていたんだけど…。
血液で汚染されたガーゼに混じってわたしが犯したミス。





よく、新人のナースがやらかすし、ごみ箱も家庭のとは違って、糸袋とかガーゼの滅菌袋とかが入っているゴミとは分別され。

オペが開始し、わたしが捨てるゴミ箱には汚染されたガーゼ類や綿球など、患者さんの体内を弄った物しか入らない為、之に関った全ての処理が終わって(病棟や外来の申し送りや受け渡し、機械の洗浄等)からじゃないと破棄はしないから、大事には至らず、簡単に見つかった。


ミスを想定した対処の仕方。ミスが無ければそれで良し。有れば迅速に対応する。
人は誰も完璧になりえないから、人的ミスは人的予防で無くして行きましょうって事。


執刀医が取った検体は、直介のナースが術中にシャーレに入れて生食をかけるか、濡れガーゼに包んで三連板の片隅に下が濡れない様な物の上に置いておくか…。

検査室へ持っていく処理はオペ後に行うので、それまでの仮処置と言った感じで対処するのだが、わたしは血液汚染のガーゼと濡れガーゼに包んだ検体を一緒になって下に置かれていたキックバケツの中に落としてしまったのだ。



執刀医は、高町君でもフレッシュなミスを犯すんだね。いやぁ~良いもの見た。とか言って笑って言われたし、検体も見つかったのだからと外回りのナースに肩を叩かれたし、
後は婦長の呼び出しかぁ…。なんてブルーになったりしたのだけれど、





――呼び出されたのは、婦長を通り越して、医局奥にある重厚な扉の中だった。








「ううん、緊張の糸が切れたなんて…。言い訳だよね…。ハァ…」




そのまま、ボーとしていたら、テーブルの上から聞きなれた着信音が流れ、それを手に取っる。





「もしもし、すずかちゃん?うん、ごめんね。迷惑かけちゃった…。三日間有給だって。
その間すずかちゃんにも負担が来ると思うんだけど…。よろしくお願いしても良いかな?
今、休憩中?」



「うん、丁度二例目が終わって、お昼取ってる所。問題ないよ、なのはちゃん。
その為に、スタッフは円滑に回るように、全てのオペを経験しているんだからね。
この病院はどんな緊急でも動けない人は居ないって、理事長自体そう断言しているんだもの」



「うん…。そうだね…。今日は定時でしょ?帰ったらアリサちゃんにお礼言っててもらえるかな?」


「フフ。妙に素直だね、なのはちゃん、やっと気付いた?」


「うん…。思ったよりも重症だった見たい。今までどんな事があっても仕事に没頭する事はあれ、こんな事は無かったんだけどなぁ…。
てかやっとって、すずかちゃんも知ってたの?てっきりはやてちゃんだけだって…」


「私だけじゃなくて、アリサちゃんも知ってたよ。思ったよりじゃなくて、かなり重症。
でも仕方ないかなぁ?って、気持ちだけじゃなくて、身体でもリズム染み付いてるでしょ?
二人とも、現場だけじゃなくて、仕事終わっても練習ばかりしてたし。

ハラオウン先生も罪だよね~。染み付けるだけ沁みこませて、そうするんだもの。
まぁ、本人はそういうつもりは無かったのだろうけど…。
そこはね、アリサちゃんも毎日気にしてる。本人は見せないようにしているつもりだけどね」



「あれは仕方ないと思っているし、わたしも何とも思ってないよ。アリサちゃんには返って感謝してる位。
アリサちゃんじゃなきゃ出来なかったと思うし。もういい加減しつこいっても言っててよ」


「フフ。あれはね、本人の性格だから、私にはどうする事も出来ないかもね。
あ、アリサちゃんから伝言。連休明けから大きいオペが連荘で入るから、必ず切り替えて出勤する事。
まぁ、心配はしてないけど、休ませてって言っても休めないんだからね!っだって」


「フフ。こき使うつもりで有給?解りました。
夜中に起される事も無いし、沢山寝て、沢山休む様にしますって伝えといて」



「沢山休めるならね。それじゃあ、今度は連休明けね。休みだからってかえって疲れるような事は控えるようにね」


「あ~。すずかちゃんも信用してない?オペの復習とか、イメージトレーニングとか、
流石に遣らないよ。アリサちゃんに念押されたし…。ちゃんとリフレッシュしますって」


「ふふ信用してるよ、なのはちゃんはね。只、私はこう見えても、ハラオウン先生に感謝してるからね、なのはちゃんの事、しっかり見ておかないと。それじゃあね」

「何?それ。失礼しちゃう。フフ。ありがとね、すずかちゃん」





お見舞いの電話を切った後、無造作に横に捨てると、頭をソファーに預けた。




ハラオウン先生…。

フェイトせんせ…。

フェイトちゃん…。





皆知っていたとか…、かなり重症。




何回も、何百回も、何千回も、名前を呼んでも、呼び続けても、
この言葉はたどり着いてくれないのだろうな…と目の前のガラスの奥に広がる、青に目を向ける。





フェイトちゃんは居ない。風の様にわたしの元に来たジェネラリストは、わたしの心をかき乱して、めちゃくちゃにして、落ち着かせた後は、風の様に去って行って…。
又わたしの心をめちゃくちゃにした。


フェイトちゃんの意図と言う事じゃない事は確かだから、辛うじてその事だけで持っていたのだろう。気がつかない内に重症になって行ったのだろう。

意図であれば、たぶん、もう、最初から使い物にならなかった。

すずかちゃんの言う様に、染込んでる。



貴女が好き。貴女を愛してる。貴女だけが欲しい。



ほんと、かなり重症…。




「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ…。最初は、こんな軽いドクターになんて
靡かない自信あったのに…ね…」






フェイトちゃんは遠い戦地で医者として頑張っている。俗に言う、海外協力隊とか非営利団体と言うものと同じ。

此処に居たのは1年チョイ位しか持たなかった。そう、持たなかったんだ。



あんなに手が早くて、しかも的確で、性格も良くて、患者の受けも良いドクターなんて、
直ぐに噂が広まる。それにジェネラリストだし…。



大学が知ってしまった、教授が動いた。アリサちゃんも色々手を尽くしたけど、大学は強い。進学コースで学んだわたしでもそこは良く知ってる。
教授戦の凄さもフェイトちゃんから教えてもらったし、過去に破れてとばっちりを食らった部下とも仕事したし。
学生は気に入られないと、バイト斡旋すらしてもらえない所。


又、何処かの個人病院でも細々と遣っていくよなんて、苦笑いで答えたフェイトちゃんに、
アリサちゃんはこう一喝した。




「フェイト、行きなさい!あんたは昔と違って、トラウマも克服して、尚且つ更に腕も磨いているの。
今のあんたはあの頃の最高潮のフェイトじゃない。さらに上を行ってるのよ!
今のオペを身近で見ている、あたしやはやても同意見。
なのはが傍に居なかったら、いくらかはスピードが落ちるかも知れないけど、それでも相手に合わせてやる力量も身に付いてるはずよ。
その為のトラウマ克服だったのだから。
いまだに、過去に戻ってちまちまと個人病院で名を売って遣っていくって言っても、
戻ってくるには何十年もかかるわ。


国を味方に付けなさい。個人病院を転々として、何十個の個人病院を味方に付けたって大学には勝ち目無い。
それより国を転々として、国を味方に付けるの。その方が価値はある。
道は作ったわ。後はフェイト、あんた次第。


遣り方では大学も目じゃない位の価値を見出すわ。給料は無いに等しいかもしれないけど、
多少の蓄えは持っているでしょ?
足りなきゃ、わたしのポケットマネーから給料だすわ。病院は辞職って形になるから出せないし」




「でも…」




まぁ、早く言えば逃がした。大学がその事に気がついたら、アリサちゃんに迷惑が掛かるって渋るフェイトちゃんに、




「あんた、なのはも連れて行くって言わないでよね?個人病院を転々だなんて、人様から逃げる様な事をなのはにもさせるつもり?
あたしは許可出来ないわよ!次に此処に顔出す時は、堂々と日の目を見ながら来なさい。
裏口からコソコソなんて事!あんたは良いだろうけどなのはにはさせない!
悩んでいる時間はないわよ。何時までなのはを待たせるつもり!?


事態は一分一秒でも進んでいるんだから。あたしが手助けするのは此処まで。
此処までしか出来ないの!


後はフェイト。あんた次第だって言ってるでしょ!?
何?出来ないの?あんなに朝礼でタンカ切ったのに、どうどうと連れ去る事は出来ないって訳?

そんな事なら一生かかっても、なのはと結婚する事は出来ないわ。
皆が許しても、あたしは最後まで反対するから!」




その言葉がフェイトちゃんにとって決定的になった。アリサちゃんもあんな内戦や、
他国間の戦争の最前線になんて、最初から送ってなかったし。
只、難民や飢餓で苦しんでいるような比較的安全な所を探して吟味した事は聞かなくても解っている。


アリサちゃんはそんな人。


だけど、フェイトちゃんはそうじゃなかったんだよね。
あの人もそう言う人。知っていたのになぁ…。




どんどん酷い所に行っちゃった。



的確な指示。迅速な対応。柔らかい物腰と、イザって時のもの言わさない雰囲気。
ギャップ。


多分あそこでも好かれていたんだろう。テロ団体に捕まったって報道された時も、
テロの幹部を逆に生命的危機から救ったってニュースになってたし。


敵、味方も関係なく助けているんだね。あの人らしい。




一躍有名になり、行った先々の国で、国家指定ドクターとして嘆願された。
陳情じゃなくて、嘆願。


それなのに、みんな蹴っちゃって、どんどん酷い、最前線に行っちゃってもう二年になる。



最初は、連絡も取れたけど、今じゃ携帯も無いのだろう…。
電話しても繋がらない。


安否を知るのは、偶に流れる世界情勢のニュースを食い入る様に見て、画面の端にそれらしき姿を見つける事。

まぁ、リアルタイムでの映像では無いはずだから、とりあえず少しでも安心したい為なんだって解ってはいるんだけどね。




あとは…。アリサちゃん繋がりのコーディネーター。


説得も聞かないで別れて今は別々って事だからあまり情報は見つからないかもだけど、
それでも情報が入ったら、此処は確かな情報だからアリサちゃんも逐一連絡は取ってるらしい。






「ホント、本物の戦場だなんて…。最初から最後まで、心配ばかりかけさせてるんだから…。
もう、大丈夫なんだよ。戻っても大丈夫だよ。大学所か、此処の国さえも、フェイトちゃんにはもう、何も言えないんだよ?

だって、行った全ての敵や味方関係なく、小国や大国の国家指定ドクター嘆願なんて。
そんな人、此処の国さえ欲しがる人になったんだからね…」




一人呟くと、又、傍に置いた携帯から着信音が聞こえる。




「今度は、はやてちゃん…か…。本当に皆、信用してないんだから…。わたしは大丈夫なんだって。

そりゃあね、思ったより解らなかったらだけど、重症って認識したんだもん。
もう大丈夫なんだよ?」



そう苦笑して、携帯に手をかけた。


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でも、素人かつ文才が無いので、SSは出来るのか不安・・・
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